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2009Kanagawa University

社会心理学会2008年大会:その後の検討



 このときは論文集の作成に間に合わなかったためサンプルがとても少ないものになっています。
が、IATのスコアは日本人にポジティブ、在日コリアンに対してネガティブな方向に有意でした。
その後136名のサンプルで紙筆版IATを用いた検討を行い、同様の結果が得られること、
古典的人種差別主義・現代的人種差別主義との相関を検討し、それぞれr=-.04 (p>.64),
r=.05(p>.55)と小さなものであることを確認しています。

 また、古典的人種差別主義・現代的人種差別主義は、元の尺度を用いるのではなく、探索的因子分析を
用いてそれぞれ利用しています。N>1000の学生の方々に協力していただき、(1項目を除き)元の
尺度のうち古典的人種差別主義5項目(+1、古典的人種差別主義の項目としても解釈できるもの)、
現代的人種差別主義4項目がそれぞれ利用可能そうなことを確認しています。これから尺度の改良を行う
調査の実施を考えています。

 また論文集中FSはFeeling Thermometer(感情温度計)の間違いです…。あわてて書いたのでやらかしてしまいました…。
他の人種差別主義尺度に比べてより感情的(vs認知的)要素を反映していると考えられています。

 なお後続の研究者がいればと思い付言しておくと(それと間に合わなかった言い訳をしておくと)IATに
先立ちプライミングによる検討(在日に限らないコリアンイメージ一般)を散々行ったのですが、
閾上・閾下ともに全く効果が出ませんでした。これは事前に日本の事物の素材・朝鮮の事物の素材を
弁別する課題を行うなどして活性化を試みた場合でもでした。普段全く意識されることの無い人々に
いて検討する場合には、IATの方が(批判もあるにせよ)有利かもしれません。

Accipiter